Guardian21

ヒッキー  2008-04-20投稿
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「おはよう〜、薫。」
「それは無理だ。」
寝ぼけ眼の歩は薫の一言で目が覚めた。
そんな歩の目にとびこんできたのは、険しい顔の薫といつも通りの涼だった。
「どうしたのだ?」
「聞いてくれよ、歩。薫が依頼を受けてくれないんだよ。」
「受ける受けないは自由だろ」
薫はこう言った。
「どんな依頼なのだ?」
「護衛だよ。学校内限定の。」
「護衛?」
「そうなんだよ。なんでやらないの、薫?」
「あまり歩を一人にしたくないんだ。ということで涼がいけよ。」
「無理だよ。僕、頭悪いし。」
涼は拒否。
「なぜ頭が関係あるのだ」
「教師になって護衛するんだ。」
「うーん、なあ涼」
「なに?」
「どこで護衛するのだ?」
「私立涙川小学校だけど。」
「ならば、私も生徒として入ればよいではないか。」
「えっ!」
「いいねー。じゃあ、早速準備にかかるよ。」
二人は勝手に盛り上がっていた。
「待て!絶対に許さないからな。」
「やっぱり、私とはいっしょにいたくないのか?」
また純粋な瞳を見せる。
「う〜。」
薫がうなり声をあげる。
「もう一つ、移動は電車だから。」
「う〜、わかった。」
観念したように許可した。

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