お腹すいた・・・寒いし。
一人ぼっちだ。皆と違う毛色だからお母さんに捨てられた。
悲しい・・・ビクッ!人が僕を見ていた。見ないでよ、そんなに憐れまないで。気味悪いだろう僕の毛色なんか!!
赤い毛なんか・・・皆「化け猫」だって・・・。
「?」
その人は黙って僕を見つめ、抱き上げた。縋るように、僕に、
「私も同じだよ。」
て言った。僕は静かに鳴いたそしてこの人なら僕の哀れさをわかってくれると思った。