あの人は言った。
「君はミイ。私は亜梨沙。」
(?何言ってるんだ?意味が分からない。)
「名前なんて付けてもわかんないでしょ。」
(ナマエ?君の単語は意味が分からないよ?)
その人の言っていることは分からないけど、表情は解る苦笑い。と、目には水が溜まっている。
「ミイは虐められたことある?・・・・無いでしょ。こんなに可愛いんだから。」
その人の目からは水が溢れて鳴咽を漏らしていた。
泣いている。
恐らくこれを人間は「泣く」というのだろう。可哀相。大丈夫だよ何かあったんだね。何でも話して、僕は君の力になる。
僕はその人の顔に擦り寄った。