「じゃあ、亜梨沙は誰!?人間なわけ?有坂由美は?」
亜梨沙は持っていた鎌を放り投げ、微笑した。
「まだ分からないの?有坂由美は、君だよ?」
思考回路が止まったきがした。
私が、有坂由美?有り得ない。私はこうして生きている。
「私、意味分かんないんだけど。今こうして生きてるじゃん。あの看護士だって亜梨沙が私を殺すために・・・!」
「そうだよ。成仏出来てない君を殺して、成仏させるために私が差し向けた幽霊。」
そんな・・・!!じゃあ、私は、有坂由美?
「そんなぁ・・・!」
私は泣き崩れた。
「!?」
何か頭から流れている。赤い・・・血だ!!上を向くと、あの看護士がいた。
「バイバイ有坂由美。」
笑っている亜梨沙と、看護士がいた。
それを最後に私の視界は闇で閉ざされた。
後で知った事ですが私の寝ていた病室は霊安室でした。
そして、私の両親はまだ迎えに来てくれません。
早く迎えに来てね。待ってるから、この屍病院で。
END