15歳…家出をし、繁華街を歩き、ナンパ待ちをし、男におごってもらって食べられて…。おかしくなっていた。
さみしくて不安で少し、家が懐かしくなったが、家に帰れない事情があった。
そんな中あっくんに出会った。
15歳の私を優しく優しく守ってくれた。
繁華街を抜け、土手に座った。
家出の理由を聞かれたがずっと言わなかった。
あまりにもしつこく聞いてくるので
「しつこいよ!じゃーね」
と逃げ様としたら、腕をおもいっきり捕まれ、
「座れよ!!」
と怒鳴られた。
「あっくん恐いよ…」
と涙をいっぱいためた目であっくんを見ながら言うと、
説教が始まった。
「お前は昔の俺に似てる。素直じゃない所も、全部嫌になって家出した所も…でもな、幼い顔してうろうろして、ナンパした奴が悪い奴なら売られてるからな!俺で良かったよ!何日位帰ってないの?」
「……」
「お前……泣くなよ〜こっちコイ」
と言って私を抱き寄せ頭を撫でてくれた。
「落ち着くまでな」
と言って、私をお姫様抱っこし、額にキスをくれた。
その後私は、眠ってしまった。あっくんの温かい腕の中で安心感を覚えた。
結果…付き合って、別れてしまった。
あっくん…私は今、2児のママだよ!今、お腹にもう一人いるんだよ!
今年で25歳……
あなたの事、今でも忘れてないよ…
きっと、このままおばあちゃんになっても、あなたの事は忘れない。
誰にも言えないけど、今でも愛してる…
これはずっと心にしまっておくしかないよ。
私だけの秘密。
だから神様願いを叶えて下さい。
もう1度だけ会わせて下さい。ちゃんとした別れがしたいのです。