嘘でもいいから生きたいと言ってよ。
そしたら助けてあげるから。もう絶対に馬鹿になんてしないから。させないから。
死にたいとか。
何でそうゆう事言うの……!?
生きてよ。願ってよ。
自分が嫌いなんでしょ?
何もナイ。誰の役にも立てない。誰にも必要とされてない。
だから死にたいんでしょ?
だったら私を愛して。
私のために生きて。
私はあなたが必要だよ……。
あなたに救われたよ。絶望も教わったけど暗い日ばかりじゃなかったよ。
笑い合えて楽しかった。温かくて幸せだった。
ねぇ。
それでもあなたは逝くの?
「――神様ありがとう。死にたいくらい幸せでした」
あなたの笑顔、誰よりも優しくて儚げな笑顔。忘れない。
「さようなら」
あなたは今、思い出となった。
私の胸にしまう。
大切なメロディーと共にしまっておくよ。
いつか引き出しを開けた時、優しい音色で響くように……。