不安定な物はこの世に長く存在する事はできない。
じゃあ、俺の存在は何だろうか?
目を覚ますと、カーテンから陽光が漏れていた。
目覚ましをチェックする。
まだ、学校に行く時間には早い。
前は、こんなに早く目が覚める事はなかったのにな・・・
クローゼットを開いて、制服に手をかけようとして手を止めた。
「こっちじゃなかったな」
手をかけようとした、男子学生服ではなくその横の女子用の制服を取り出した。
まだ、慣れないな・・・
無理もないだろ、俺はついこのあいだまで、立派な男だったのだから。