甘いワナ??

夢月  2008-04-24投稿
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――12時55分。

店内には私の他に2人のお客がいた。

けれど、まだ彼はいない。

待ち合わせの時間まであと5分あった。


「早く来すぎたかな。」

溜め息を吐きながら、紅茶を一口飲んだ。

爽やかな味が口の中に広がる。


「…美味しい」


紅茶通ではなかったし、普段からあまり飲まないけれども、この紅茶は美味しいと思った。


『 今度、弘人くんと来 たいな。』


そんな思いが頭を過(よ)ぎって、

すぐに頭を振って打ち消した。


『 ダメ、彼のことはも う…』


そう思いながらも、
強く彼のことを意識している自分に気づいて軽い溜め息を吐いた。


その時…


――カランカラン


一人のお客が悠然と喫茶店に入ってきた。

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