(ココアでいい?)
「佐伯さんおはようございます」
目が覚めると看護士がいた
「頭の痛みはありませんか?」
「あっ…おはようございます…大丈夫みたいです」
「よかった」
看護士は微笑み去っていった…
「退院かな…」
瞳は呟いた…
「帰りたくない…」
-その日の夕方-
病院の玄関前
「佐伯さん退院おめでとう」
看護士からの花束を受け取ろうとした瞬間
パッ
(今日も1日お疲れ-乾杯)
パッ
(着いてこないで!)
「佐伯さん?どうしたの?」
ハッ
看護士の声ではっとする
(えっ?何…今の?)
「佐伯さん疲れてるみたいだけど大丈夫?」
看護士が瞳の額に手を当てた瞬間
パッ
(イヤー!!!!!)
「佐伯さんすごい汗よ…もう1日様子見る?」
「だ…大丈夫です。今までありがとうございました」
瞳は足早に病院から去っていった…