「“怪異体質”?」
真奈が首を傾げた。
「うん、依頼主の場合は、“人が側にいると体が痛む”んだって。俺はこんなタイプは初めてだから研究してるんだ〜」
佐藤はそう言った後、本をパタンッと閉じて、
「ん〜目が痛い、少し休憩。真奈ちゃん、1時間経ったら起こして、、おやすみ。」
そう言って佐藤は眠りについた。
真奈は佐藤の脇に抱えてあるエンパスの本を取り、読んでみた、
エンパス・・・人の側に居るだけで体を刺される痛みや息苦しさを感じる。
主な原因は霊的な感覚が何らかの事で五感の触感にリンクする事が原因とされる。痛みの種類はエニアグラム(人の持つエネルギーの9種類の傾向)が関係している。
簡単に言えば攻撃的な人や支配感が強い人では肌を刺すような矢で貫かれたような痛み、依存症の強い人や目立ちたがりやの人では息苦しさなどが来る。
エンパスの人には全く霊感等は無く、オーラ等も見えない。
「・・・。(-.-;)まあようするに人の近くにいると体が痛むのね?」
誰も聞いていない警察署で真奈は独り言を漏らした。