風間「戦え」
司令は言った。
祐希「――ッ……」
紫穂「……戦う――?ずるいわ。…あなた達、わかってたんじゃないの?」
鋭い非難の目を皆に向ける。
瑞枝「――ッ……戦って――イヴェリスに……」
斜めにやや俯き、彼らと目を合わさないようにしながら瑞枝が言った。瑞枝には、目を合わせることができなかった――。
その指示に対して祐希が口を開く。
祐希「お前等は……俺達が――」
紫穂「“乗ります”――ッて…――」
祐希「――“戦う”って言えばいぃんだろ!??――ッ」
暗がりのなか、今まで無表情だった司令の顔が少しだけ、冷たく微笑んだように見えた。
風間「――それでいい。」
そして、直ぐさま祐希と紫穂の機体の準備が開始される。
―――‐‐‐
《“だれかが”なんて言ってられない。今自分がやらなければ、皆を守れないのなら、やるしかないんだ――》
そう心に誓いをたて、彼等は戦いの運命の下に集った―――