カミサマ 〜光の雪?〜

BgwP←/  2008-04-27投稿
閲覧数[380] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「朝ご飯にしようか」

 彼は楽しそうに言うと、アイサに手を伸ばした。

「うん………」

 アイサは彼の手を取る。と同時に、どこに食物があるのだろうと周囲を見渡した。

 しかし、教会の中にあるのは古びた燭台や朽ちかけた長椅子だけ。

「………買い物に行くの?」

「行くわけないじゃないか」

 彼は当たり前のように言った。

 それが、彼の当たり前だから。

「じゃあどうするの?」

 アイサの問い掛けに、彼は小さく笑うと


「扉を開けてごらん」


 囁くように促した。

 アイサは戸惑いながらも、重たい教会の扉を開けた。


「―――えっ?」


 扉の外にあったのは、たくさんの食物、花、ロザリオ、コイン……

 アイサは思わず彼を仰ぎ見た。

「これは…………?」


 一体どういう事?







 彼は小さく笑みを浮かべた。


 アイサには見えないくらい、小さな小さなほほ笑みを。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 BgwP←/ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ