カミサマ 〜光の雪?〜

BgwP←/  2008-04-27投稿
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「町の人たちはね、この教会に天使が住んでるって信じてるんだ」


くすくすと――楽しそうに、笑いながら。


「なんて愚かなんだろうね。人間って」


嘲るように、謳いながら。


「天使が人間の造ったものに住むわけ無いのに」


 軽蔑するように、囁いた。



「…………違うわ」

 そんな彼に気付いているかいないのか、アイサは声を上げた。

「…何が違うの?黒き姫」

 静かに彼は問い掛けた。

 この少女(人間)はどれだけ世界を判っているのか。と、試すように。

「………町の人たちが言う天使は、貴方の言う天使じゃないわ」



「天使は貴方の事よ。サラサエル」




―――教会に住むはサラサエル(神の使途)。

 神は全てを知っている。

 天使は人間が判らない。

 使途は人心が判らない。



 人は人を知っている。

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