「まさか…。お前が?」
二人は電柱の陰からピョコンとでてきた舞を睨みつけた。
「あ〜ぁ。薬は失敗かぁ。」
「…やっぱ薬だったの?
何で…?私に恨みでもあるの!?」
あの日…舞に変な液体を飲まされた。
ジュースだと嘘をつかれ…。
それから記憶が無くなった…。
「…ゥチも耕太が好きだから邪魔でさ、殺そうと思って薬を調合したんだけど〜。分量間違えたみたい。」
殺…?
調合が成功してたら私は今頃…。
考えただけでも恐ろしい。
「…ごめんね?ちぃちゃん。」
えっ…?
舞は速かった。
ポッケからナイフを取り出し、襲い掛かってきた。
ブシュッ!
凄い音とともに地面に血が飛び散った。