すべての思いに理屈はないっ!!!?

相沢まい  2006-05-06投稿
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あたしは急いで家を飛び出た。だって待たせたくないもんっ!



「ゆっちゃん」

あたしが呼ぶとゆっちゃんは微かに笑った。

「今日はごめんな、用ができたから」
「ん。それより……」

「転校?」


不安が胸に広がる………。ゆっちゃんは私を見て笑った。

「本決まりじゃないけど、サッカー留学できる高校か転校できる………かも」
嬉しそうにゆっちゃんは笑う、まるで子供の頃みたいな笑顔。


「夢……‥」


「りな」


ぼーーっとしてしまった。ゆっちゃんが、私の顔を覗き込む。

「えへへ」

「どした?」

うまく笑えない――――。

「でも、ま・編入できるか微妙なんだよな」

「えっ」

思わず顔をあげる。

「まっ、頭もいいからベンキョーしなきゃいけないんだけど」

「あたまいい!!?」


……ぢゃ、無理じゃん!

「りな?」



「まだ、あんま言うなよ。でも有言実行したいからさ。」


「うん」


「てわけで、ベンキョーすっから。また詳しいことはあとでな」

ゆっちゃんは私の頭をポンポンすると、

「じゃな」
「もぅ!?」

名残おしいのはあたしだけ…‥。さっさと行っちゃう。



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