―出会い―\n
今でも雪が降るとあなたを思い出す
自転車で田んぼの畦道を二人で通ったね
あなたは雪道を一生懸命こいでくれ、でも大雪だったからこげずに二人で田んぼに突っ込んだ
笑いながら二人で雪の中に寝転んだね
あの頃私達は子供で…
いつかまた大人になった時にあなたにもう一度出会いたかった…
2000年 夏…
「おぃ!ゆき!いいからちょっと出て来いって!」
「…?としき?何やってんの?こんなとこで」
私は夏休みに入って久々に会ったとしきに家の窓の下から呼ばれた
としき「会わせたい人が居るんだって!」
ゆき「誰なの?」
としき「まぁ良いから降りて来いって!」
ゆき「めんどくさいな〜」
そう言いながらも夏の夜に家を抜け出すドキドキ感に気分はワクワクしていた
連れられて来たのはいつもの溜まり場
ゆき「なんだ…やすの家じゃん…」
ドアを開けると見慣れない男の子が座っていた…
としき「ゆうきさん、この子っすよ」
ゆき「ちょっと…どうゆう事?」
ゆうき「よろしく」
他の同級生とは比べ者にならないくらい大人っぽく、少し不良っぽい ゆうきとゆう男の子は少し照れたようにそう言った
ゆき「どうも…」
その日私達は出会った