「ルイス…」
リリーはしゃがみこんで、そっとルイスの肩に手を置いた。
「か、顔見るなよ！」
ルイスはしゃくり上げながら、震える声で叫んだ。
しかし、その手を振り払おうとはしなかった。
「ルイス…すまない。僕が障壁を上に作っていれば…」
「お前のせいじゃねぇよ」ロイの言葉を遮って、ルイスは涙で濡れた目をこすった。
「お前はあの時、皆に被害が及ばないように、前方に障壁…っていうやつを作ってたんだろ？でもあいつらの攻撃は上からの狙い打ちだったんだ。お前に何の落ち度もねえさ」
「ルイス…」
ロイはその言葉に幾分救われはしたものの、
もっと大きな障壁を創れれば…―＼r
という後悔も芽生えた。
「あいつら町を破壊して、俺の父ちゃん、母ちゃんを殺した。何の目的かは知らねぇけど、絶対許さねぇぞ…」
ルイスは歯ぎしりしながら、拳を握り締めて怒りに震えた。
「私もあいつらは許さないわ。こんな理不尽なやり方で多くの人の命を奪うなんて、許される事じゃない」リリーは一つ大きく頷いて、立ち上がった。
「絶対に仇を取ってやる！俺は誓うぞ！」
ルイスは立ち上がって、拳を高々と掲げた。
「ロイ、お前も協力してくれるよな？」
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