どっぷりと湯船に浸かって一日の疲れを癒していると、玄関先で何やら声がする。 ひぃじきぃーいらんかぁ!んめぞぉ! 近所のバアさんがひじきを持ってきたのだ。 仮にそのままの姿でバスタブから飛び出して全裸で応対したら大声を出されかねないし、 あんまり驚かすと善良な老婆にお迎えが来てしまうので、 失礼とは思いながら風呂場の窓から大声で礼を言った。 すんませぇん!いただきますぅ! 風の強い夕暮れだった。
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