あなたは何時も私の側に居てくれる。あなたの仕事は人の命を奪って来る事。あなたはまるで悪魔だった。私は十五歳の時病気にかかった。余命一年と宣告された。私は絶望した。まだまだ沢山やりたい事があったのに、もっと沢山知りたい事があったのに。そんな時あなたは現れた。私にはあなたが悪魔のように見えた。それからずっとあなたは私の側にいた。私が寂しい時も楽しい時も毎日側にいた。
ある日私はあなたに話しかけてみた。するとあなたは何も喋らずにただ頷くばかりだった。それでも毎日話しかけていた。私はあなたに話しかけるだけで一日が終わっていった。
私が病気にかかってから一年が経った。余命の一年だった。私は死んでなかった。周りの人達は喜んでいた。しかし病気は治ってなかった。私はまたあなたに話しかける毎日が来た。
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