さらに一年が経ち、私は十七歳になった。私は死んでなかった。私はその頃から疑問を持ち始めた。何故私は死なないのだろうと、そして私はあなたに聞いた、どうして私は死なないの?すると何時も頷くばかりで返事をしないあなたが初めて答えてくれた。
「それは、僕が…あなたの事を好きになってしまったから。」
私は驚いた。あなたが私を好きだったなんて。
「じゃあ私が今まで生きていたのはあなたのおかげなの?」
あなたは小さく頷いた。
「ありがとうね。」
私はそれからも今まで通りあなたに話しかけていた。何年も何年も私は生きていた。そして話しかけていた。
私の病気は治らないが、何年も生き続けた。あなたのおかげで。
あなたは悪魔のようだった。しかしあなたは天使だった。そう…あなたは悪魔のような天使だった。