私には好きな人が居るの。
私が未だ小学生だった頃にこの町にやって来た5歳年上の彼。
誰もが認める程の美男子だった。
だから私も恋をしたの。だけど彼に恋する人は沢山居た。私より綺麗な人だって、いっぱい居る。
でも気持ちは、彼を思う気持ちは誰にも負けないの。
不細工と言われても
メス豚だと言われても
私が一番彼がすき。
邪魔しないで。
私に、私の思いに全然及びもしない気持ちで勝ったつもりにならないで。
だって私知ってるんだよ?
彼は何時も5時に起きて川原をランニングして、爽やかな汗を流すの。
そして7時には拙いけど自分で朝御飯を作る。今日は目玉焼きとトーストだった。昨日は味噌汁、一昨日は確かコンビニ弁当だった。
うふふ、栄養もっと考えなきゃいけないよ。
8時には会社に向かう。スーツを着た彼は何時もと違って新鮮。
それからお昼に適当に弁当を買って食べるの。私が何時も置いていっているお弁当は食べてくれないんだ…
嫌いなものが入ってたのかな…
ね、貴方の知らない事を私は知ってるの。
彼は身体を洗う時必ず右肘から。
靴下は左から履く。
でも靴は右から…
ほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほら!!
私が一番彼の事知ってるの!!!
だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきイィイィイイイィイイ!!!!!
だから逃げちゃダメだよ、ずっと私が側に居てあげる。
人参、嫌いだよね。駄目だよ、栄養が偏っちゃう。
身体壊したら看病してあげる、あーんってしてあげる。
ほらほらほらほら、逃げちゃダメ。足が上手く切れないよ。
足が付いてたらまたあの売女の側に行っちゃうでしょ?ダメだよ、ダメ!
ほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらアアァアァあぁあああ!!!
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーーっと一緒だよぉ☆
あれ?何あの赤いランプ…
どうしたんだろうね、一体…
心配してくれるの…?ありがとう!
これからもずっと一緒だよ…
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――!