まず、ひとつ。
君が俺の顔をちらちら見てくるのは髪型とか香水とか何かを変えた時。
まず、ひとつ。
君が俺より少し離れて歩くのは構って欲しい時。
まず、ひとつ。
君が寝たフリをするのはまだ帰りたくない時。
それから、もうひとつ。
君が俺に抱きついてくるのは抱き締めて欲しい時
ひとつひとつの行動が仕草が狂おしい程愛しくて
この時間がずっと続けばいいと思ったら隠している筈のよわむしな俺が笑うんだ
寂しくなって不安で無意識に君に寄りかかってた
でも気がついたら君が抱き締めてくれてた
それで思ったのは
一生このまま、とか
判らない未来にすがりつくより
今ここに在る風景を
君を
愛してる、と強く。