―いじめ―\n
としきに気持ちを聞いてもらえて少しスッキリしたゆきは教室に戻った
廊下からは桂子の笑い声が聞こえる
また複雑な気分になりながらもゆきは精一杯造り笑いで教室に入った
ゆき「ごめ〜ん!心配かけて!復活!」
シーン…
今までのざわめきが嘘かのように教室の皆がゆきの方を見ない…
…何?この雰囲気…
ゆき「桂子?どうしたの?皆、変だよ?」
辺りを見回しながら桂子に話しかけるが誰からもゆきに回答はない
教室のところどころから皮肉的な笑い声とひどい罵声が飛び交った
「桂子、可哀想〜」
「人の男に手出してんなよなー」
「ゆきって実は淫乱?(笑)」
…なに、これ?
同じグループの美夏がゆきの前に来た
美夏「ゆきさぁ、桂子の事友達だと思ってんならよくそんな酷い事出来たよね」
ゆき「…なんのこと?」
美夏「桂子の彼氏に付きまとってんでしょ?桂子から付き合ってるの聞いてるクセに…」
ゆき「えっ…ちょっと待ってよ!アタシ一昨日まで本当に知らなくて…」
その瞬間桂子が泣き出した
桂子「ゆきがそんな子だと思わなかった…
酷いよ…親友だと思ってたのに」
ゆき「桂子…な…何言ってるの?どうゆう…」
桂子は冷たい目で言い放った
桂子「さいてー…」
ゆき「…」
美夏「桂子に謝れよ」
口々に謝れコールが教室に飛び交う
「あっやまれ!あっやまれ!」
何がいったいどうなってるの?
美夏「てめー!謝れっつってんだよ!」
美夏にイキナリ髪の毛を捕まれ無理矢理、土下座されそうになる
ゆき「痛ッ!」
美夏「ほら!早く土下座して謝んなよ!」
ゆき「何でアタシが!アタシは何もやってない!アタシは悪くない!」
美夏「まだゆうのかよ!コイツ!」
美夏の手が振り上げられた瞬間…
としきが教室に入って来た
としき「お前ら何やってんだよ!」
美夏「チッ!」
美夏はゆきを離し、泣いてる桂子にご機嫌をとるかのように教室を去って行った
としき「どうなってんの?何でお前と美夏が揉めてんの?」
ゆき「桂子が …」
悪魔のような日々が始まった