―完全なる失恋―＼r
その場にいたたまれなくなったユキは溜まり場を飛び出した
その後を桂子が追って来た
桂子「喋んなって言ったのに懲りずにその上、アタシの前で愛の告白までしちゃったわけ？」
ユキ「ゴメン…
桂子とユウキの仲を邪魔するつもりは全然無いの…ただ…想いが口から出て止まらなくなっちゃって…
本当にごめんなさい。桂子の気が済むまで叩かれても良いから。覚悟は出来てる」
桂子「ふん…バカじゃない？そんな事しないわよ。いくらあんたがユウキを好きでもあんたはユウキと付き合えない」
ユキ「そんな事分かってるよ？ユウキは桂子が好きなんだし」
桂子「どこまでバカなの？アタシが居ても居なくてもあんたはユウキの彼女になれないんだよ！」
ユキ「どうゆう事…？」
桂子「さぁね…嘘だと思うならちゃんと告白でもしてきたら？(笑)」
桂子はそのまま帰ってしまった
何？どうゆう事？
ユウキ「ユキ…」
ユウキが追いかけて来た
ユウキ「さっきのアレ…
ゴメンな…からかったみたいに言わせちゃって…」
ゆき「うぅん…こっちこそゴメン…
ユウキには桂子が居るから気持ち伝える気なんか無かったのに…」
ユウキ「イヤ…桂子の事はいいんだ。元々スゲー好きで付き合った訳じゃないし…
今も何となく付き合ってるだけだから」
ゆき「…じゃあ…アタシじゃダメなの…？」
声が震える
ユウキ「…」
長い沈黙の後、ユウキが口を開いた
ユウキ「ゴメン…
色々考えたけど俺、やっぱお前とだけは付き合えない…」
ゆき「…？アタシとだけ？ってどうして？」
ユウキ「ゴメン…」
ユウキはそれ以上何も答えてくれなかった
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