昔の思い出3

もね  2008-05-01投稿
閲覧数[365] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「はぁー良ぐ来たな」
「まんず足崩しで」
「随分腹減ってるべや?」
もてなし好きの祖母は嬉しくて私達に飲み物を注ぐと色んな話を次々繰り出して来た。
注意できない状況の母を後目に兄と私は普段飲ませてもらえない甘いカルピスなどを祖母から出されご満悦状態であった。
祖父はいつも奥にどっかと座っていて、ぽつぽつ満足そうに父と話したりしながらも祖母程はしゃいだ風は見せなかった。
祖母の料理は素朴だったが、文句無しに美味しかった。調味料は計りもせず、全て目分量。それでも味見をしながら絶妙に仕上げてしまう。そんな料理で育った父を夫にした母は大変だったろうなと今にして思う。
まだ嫁入り前だった叔母と母が祖母と共に台所に入り、そんなとびきりのご馳走が到着後しばらくして出され、歓迎の宴となった。
※宮城弁は私のおぼろな記憶で書いてますので間違っていたらすみません。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 もね 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ