タイトルのないお話三

アルカリ乾電池  2008-05-01投稿
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「ん、、もう着いたのか」

思ったよりはやかった・・というより寝てたから当たり前か、俺の地元から学校まで大体二時間電車に乗らなくてはならない。

電車には俺独りだった。
当たり前か、こんな辺鄙(へんぴ)な場所だもんな。

重い足取りで下車する。
降り立った荒廃気味のホームは無人・・ではなく一人の男がベンチに鎮座して、携帯をいじっていた。
「ん、真(しん)?」
男とめがあった時、不意に話し掛けられた。
見知った顔だったので、返事をする。

「久しぶりだな、稔」
この長身で綺麗な顔つきの男は、坂上 稔(みのる)。
髪は少し茶髪が入っている。
「相からわず、女遊びか?」
「はははっまぁ、そうでもないけどな」
「真はどうなんだ?」「え、よ、よろしくやってるよ」
「そうか、お前も相からわずなんだな」


言えるわけないよな、今は虐められてますなんて・・

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