「いやだから読んでんだよ。」
「よ、読んでる!?」
驚いた。いくらアホだからってそこまでするとは思わなかった。
いや、柔軟な脳はこう言う考え方をするのか。
あっ、そっか。裏の裏ぐらいを読んで・・・!
んな訳無いか。
「お兄ちゃん。そんなの暗号でもなんでもないっすよ。」
「あっ!そっか!なるほど〜。蓮、分かったのか?」
「話を進めすぎだコノヤロウ。」
「難しいな。」
「何度も言わせるなバカヤロウ。」
「バカとはなんだ!」
「馬に鹿と書く。」
「おぉ!お前物知りだなぁ!!」
「お褒めのお言葉ありがとう。」
本当に・・・バカと言うのか天然と言うのか…。
お兄ちゃんと生きていたら、一生死ななさそう。
口元がニヤける。
『蓮〜!啓〜!来て来て〜!!』 ☆啓とはお兄ちゃんの名前
奥の部屋からお母さんが呼ぶ声が聞こえた。
ここらでちょっと一休み。後で解いてやるからな。暗号。
〜続〜