明日の自分は何をしているだろうか。その次の日は、またその次の日は。やることの予定は決まっているかも知れないが本当にその通りに出来るかわからない。僕は今いつ死ぬかわからないような病気にかかっている。そうなってから、僕は明日何をしているか考えるようになった。そうして考える内に一つの行動を起こそうと思った。それは明日の自分に手紙を書く事だった。
朝書いた手紙を翌日の夜に見るようにした。そうする事で毎日を生きる事に意味を持てるようになった。
ある日手紙を読むが出来なくなる日が来てしまった。いつものように朝手紙を書いて、散歩に行っているとその途中で突然意識不明の重体になり、そのまま亡くなってしまった。
僕が最後に書いた手紙の内容はとても簡単なか事だった。
「明日の自分へ。
僕がこの手紙を読んでいることは今日も無事に過ごしたようですね。よく頑張りました。
さて、今日は何をしましたか?きちんと三食食べましたか?ちゃんと一日を楽しみましたか?
明日になったらまた手紙を書いて下さい。ではさようなら」
僕はこの手紙を読む事が出来なかった事をとても後悔しています。