カミサマ 〜光の雪?〜

BgwP←/  2008-05-02投稿
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 ―――雪が。

 純白の雪がひらひらと降っている。


 彼はそれを、いつもの場所に立ち感じていた。


 真っ白な雪は町をおおうように降っていて、分厚い雲の隙間をくぐり抜けた日の光が、積もろうとするそれを無残にも溶かしている。

 子供たちは日陰に残った雪をかき集めて像を作り、大人たちは迷惑そうに雪掃きをしていた。


 アイサはそれを、教会の扉の前に立ち眺めていた。


 少しずつ、ずれていく二人。


 でも、アイサは彼を兄のように思っていたし、また彼もアイサの事を妹のように思っていた。









 兄弟喧嘩。









 言ってしまえば、ただそれだけなのかもしれなかった。



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