ニュースが騒がれる中祐司は上手く悲劇の少年を演じた。私の母親の遺体は見つからずに処理する事が出来た。−−あれから3年…今私達は20になった。この数年の間にも私達は数々の罪を犯した。そぅ、こんな事もあった。私達はまた、人一人の命を奪ったのだ。−それは私達二人の繋がりを知った人物だった。−『よお、祐司。』〈祐司Side〉そいつの名前は柳連。俺の中学時代のダチだった。彼は高校へ進学したものの、落ちこぼれ、中退した。『お前の親父さん。殺されたんだってな。気の毒に。』全然感情が篭っていない口調で柳は言った。『あぁ…犯人、見つからないんだ。』『お前、風俗とかの店で働いてたんだろ?親父さんも何かヤバイ事してたんじゃねーの?あ、悪いなつい。』『いいよ。俺も理由があって殺されたんだと思うし…』『理由ねぇ…お前がやったんじゃねーの?』『はっ…?』こいつ知ってんのか?あれから半年以上は経ってる。しかも今は零と会うために街へ来てる…俺は急いで零に《あの店の倉庫へ来てくれ。柳がヤバいんだ。》そう早打ちして送った。『誰?彼女?』『何でもない。それに俺がヤったなんて変な事言うなょ。』『だって聞いちゃったんだよね。ダチがお前の親父さん、よく風俗店に入るのを見たって。しかもその店では未成年が働いてる言うんだよ。中卒の子が。でさ、ダチが親父サンの後つけて店から出て来るの待ってたらしいけど、全然店から出て来なかったらしい。遅くなるからダチは帰ったらしいけど。しかもその日は女も一緒に店に入ったのを見たってよ。』−−こいつ…大体の流れを解ってる…そして零の存在も…その時−『祐司…?何でこの場所に?って柳…』零が来た。『あれ?何で俺の名前知ってるの?祐司から?さっきメールした人ってこの子?可愛いじゃ〜ん。』そう言って零に近付こうとした…〈バン〉『った!何だよ!』『祐司!?』俺は柳を壁に押し付けた。そして首を締め付けた。指紋がつかない様に…『零、こいつは知ってる。俺らが繋がってる事を…』『嘘…』『嘘じゃない、俺の親父は俺が殺したとまで言ってる。なぁ解るよな?俺らの存在を知ってる奴らは…アレ持ってきて』『アレって…』『そう、俺らを地獄に落とした奴らを殺した道具。』『ヤッパお前らがヤったんじゃねぇか…』死にそうな声で柳は言った。零があの木刀を持って来た。俺らが生きて行くにはこれしか方法はなかったんだ……