外ではパトカーのサイレンが聞こえた。私は自分の指紋を拭き、ミイを抱いて逃げた。 「ごめんね」 にゃあ。ミイは赤毛の尻尾をふり、鳴いていた。 「もう止めて。」 そういっているような気がした。 「一緒に逃げちゃおうか。」 私は決めた。逃亡だ。完全犯罪。 ミイといれば怖くないの。私はまず、駅に向かった。 今日私達は逃亡する。
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