はぁ……あたしってヒドイ。
ゆっちゃんは頭はよくない。だから留学できないかも………って思っちゃった。自分がたまらなく嫌になる―――――。
ごめんね。
ゆっちゃんと私の行く桜高は昔はｻｯｶｰがなかなか強かった。
調子がいい時は、ベスト３かなり前だけど全国優勝した。
ここら近辺ではｻｯｶｰしたい子は桜高だった。
でも何年か前に生徒の不祥事、ｺｰﾁと父兄の金銭ﾄﾗﾌﾞﾙたて続けに事件が起きた。
それから少しづつ桜高はサッカー部への支援が弱まり、また強い子たちは他校に流れた。
例にもれず、ゆっちゃんも行くはずではなかった。
他県の全寮生の有名スポーツ強豪高に入るはずだった。
―――――だけど、受かるはずのスポーツ推薦に落ちてしまったのだ。
その頃はゆっちゃん部屋から出てこなかった。
桜高ではライバルや仲間にめぐまれなかった………と思う。でも、とても楽しそうに学校に行ってた。
だから、
《もう、あきらめた》
と思ってたんだ……。
ごめんね、ゆっちゃん。
あたし、何にもわかってなかったょ。
大好きなのに………………。
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