武士になりたくて2

けい  2008-05-07投稿
閲覧数[249] 良い投票[0] 悪い投票[0]

虎之助の父佐吉は、元々侍大将だったが、戦で受けた傷が元で足が悪くなり、暇を貰って虎之助が生まれる十五年前にこの村に越して来た。
母とねとはこの時に知り合った。
侍大将だった頃に貯めていたお金で、小さなボロ家と小さな畑を買い、貧乏であったが幸せに暮らしていた。
しかし、戦で受けた傷が元で今から三年前に死んでいた。
虎之助は、父が侍であった事は母から聞いていたが、詳しくは知らない。父佐吉も皆に詳しく話していなかった。
虎之助は侍に憧れていた。しかし侍を辞め畑仕事をしていた父が嫌いだった。
臆病風に吹かれ侍を辞めたと虎之助は思っているのだ。

母に叩かれた頬が痛くてヒリヒリする…
小一郎が虎之助の顔を見て笑いながら
「虎兄の顔にカカ様の手の跡が付いた〜」
と言いながら臆病な気持ちが薄らいだのか、虎之助の側を離れよとしたその時、外の様子が騒がしくなった。
とねが外の様子を見に行こうとした時、悲鳴が上がった。そしてまた、そしてまた悲鳴が次々と上がる。ただならぬ様子に、とねと虎之助は一瞬にして緊張が走った。
虎之助が外の様子をうかがうと敵国の旗を持った兵士達が次々と家を焼き払っていた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 けい 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
手軽に楽しむ贅沢
WHITE DIAMONDS


▲ページトップ