幸せ

ハルノ  2008-05-07投稿
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はじめて私を否定したのは、両親といわれる人達だったの。生まれた時の会話。

「あなた、ごめんなさい。女の子だった。」
「なんだ、女か」

古い体質…みたいなものが残ってる家だから、男尊女卑や初めに生まれた子供を可愛がる傾向があって。それは両親だけじゃなくて、お婆さんも…。それでも、親だから、お婆さんだから、姉だから…。私の欲しい家族じゃ無くても、その時ある物にすがったの。

でも、案外脆かった。8歳の時、両親は離婚。
                     「親がいなくても、子は育つ」
                     母親は子供を捨てた。私は父親にも母親にも捨てられた。

でも生きるため、どちらかと生活しなくちゃいけない。家では1人ぼっち。姉がいても自分の事で精一杯。ホントに1人ぼっち。                          その頃から秘めた私の願い。私の夢は…、
「16歳になったら、誰かが私を迎えに来てくれる。あの人達から、助け出してくれる。私は一人で泣かないで良い。愛する人に愛されて、その人の子供を産んで、平凡だけど暖かくて、世界で一番の幸せ者になれる」そう思ってた。

でも、その願いは叶わないまま…。

始めて人から好きになったのは、16歳の時だった。始めて人に愛してもらったのは、17歳の時だった。その時、生きてて良かった。そう思った。

今は…、生きる事が嫌でしょうがない。

でも、自分の意志で見る夢の中で、誰かに抱きしめてもらって、その人にしか見せない笑顔で、幸せ者で…。

私は現実に幸せになる事を許してもらえないから、せめて…自分の想像の中でだけは、幸せになって良いよね?

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