3月23日午後7時18分
柊宅
俺は呆然としていた。
俺はようやく自分の立たされている状況に気が付いたらしい。
（俺は死んでいる）
そんな事は随分と前に気が付いている。
そんな事じゃない
もっと重要で
もっと大変な事
（俺まだまだ沢山やりたい事が腐る程あったじゃん！）
「これから高校生になるのにさぁ！新しい友達とかさぁ！部活とかさぁ！
文化祭とかで思い出とかも！腐る程出来る筈だあったのに！
それに大学とかも考えてない訳では無いし！
やりたい職業とかも別に決まってる訳ではないけどぉ！それでもぉ！・・
それでもさぁ・・・、
まだ、色んな可能性は、
あった筈・・・だよな？
ハァ〜〜〜ぁぁあ！」
さっきまでの俺はポジティブ過ぎたようだった。
ｶﾞｼｬﾝ
フズキが部屋に戻ってきた。
と、思ったらすぐにベッドに突っ伏した。
「・・・そういや初体験 も、まだだった。」
「フズキとも沢山デートとかしたかったのに。
旅行とかも二人でしたかったなぁ」
「もぅ、いいや。」
（こっちはちょっと死人の俺には、苦しい。）
「もうあっちに逝こう」
（じゃあな、フズキ）
「さてと中原を呼ぶか」
（とりあえず部屋を出よう）
俺は部屋の壁から摺り抜
ガツン！
頭が痛い。
俺としたことが壁にぶつかってしまった。
（ん？壁にぶつかった？
それに頭が痛い？）
「聖治くん！？」
フズキが目を丸くしてこちらを見ている。
「俺が見えるの！？」
ｺｸﾘ
もう何が何だか
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