再び不思議なモノをみつけてしまった。
またもや真夜中近く無性に喉が渇いて、家のすぐ傍の自販機まで行くことにした。
ガチャンッ
音を纏い取り出し口に姿を現した缶を取り出して、その場でプルトップを引き開けた。冷たい液体が喉を潤していくのを感じながら、何気なく辺りを見回した。
(あれ…?)
ひょんっ
奇妙な動きをして、目の前の民家の屋根の上で何かが跳ねた。
ひょんっひょんっ
リズミカルに跳ねるそれは反復横跳びでもしているかのようだが、どう見ても人間には見えない。
ひょんひょんひょん
呆然と見ているうちにそれは、ひょーんっと大きく飛び上がり民家の向こうに姿を消した。
私は弾かれたようにその場から駆け出し家に飛び込んだ。
まさかとは思うが、私が見ていたのに気がついただろうか?気がついたらどうなるのだろう……。
……………ひょん