しばらく歩くと、洞窟のような洞穴を見つけた。私はゾッとする。中は薄暗く、気味が悪かった。私が入り口で立ち止まっていると、何かが背中をちょいっとつついた。「きゃっ、きゃああぁぁ!」私は悲鳴を上げ、思わず後ろにいたレイを殴った。…いや、殴ったつもりだった。後ろには誰もいなかったのだ。「?あれ?あれれ?」レイは?すると、前から声がした。「バカめ」レイの声だ。私はレイに追いつき、レイを問いつめた。「何すんのよ!本気で怖かったんだから!」レイは歩きながら簡単に答える。「ヒマつぶし」ヒマつぶしぃ〜?何よ、それっ。私は更にレイに聞こうとした。…が。レイの手が私の口をふさいだ。私は訳が分からず、ただ身を任せるだけだ。レイがヒソヒソ声で言う。『黙れ。気づかれる』私は?を浮かべたが、うなづいていた。少しすると、大きな黒い影が現れた。まさか…ティクモ?『ヒッヒッ、やっとお出ましか』レイがため息をつきながら、つぶやいた。