遺書−私と彼女という現象−第十四話− 

あきは  2008-05-10投稿
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 『A』は、狂気じみた眼で微笑み言う。
「貴方は生きていたいんだものね……」
 『A』の言葉は、狂気じみて私には意味ありげで、そのくせ意味が通じない。
「遺書ももう書いたのよ?話したかしら。」
フフと『A』は、狂気の篭る声で微笑む。

どうしたら、この狂気を止められるのだろうか?
病院に入院?
でも、『A』は狂気を隠す事が出来るのだ。
私の前でだけ、この狂気を曝しているのかもしれないのだ。

「なんで…私に……話すの?」
恐る恐る私はそう口にする。その言葉に『A』は、ふと何時もの微笑みを取り戻し、視線を向け言う。
「………から。」
「…え?」
「あなただから。」
「私だから…?」
私は『A』を見つめた。

本当は『A』は、どうしたいのだろう。生きたいのか?死にたいのか?
止めてほしいのか?ほしくないのか?ただ聞いてほしいだけなのか?
それとも、私に何かしてほしいのか?
何より、私に出来ることがあるのか?

「『A』………私にどうしてほしいの?」



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