初めてのデート。
朝かずちゃんとの待ち合わせ…
普段は私服なんて見たこともないし、見せたこともない…
いろんなことにドキドキしながらその場所へ。
かずちゃんは少しダボっとしたジーンズに赤いTシャツ
かず『オハヨー』
と…
ドキドキしすぎて真っ赤になるわたし。
理子『おはよーごめん遅くなって』
かず『俺も今来たから』定番の言葉…
でもかずちゃんの言葉はひときわ優しさがある。2人でバスにのる。
会話…緊張のあまりナシ。
行き先は高崎の街中。
目的は買い物…?
とにかく長く感じるバスの乗車時間。
手は触れそうになるがつなげない。
ドキドキしてるあいだに目的地へ。
ついてからも会話のない時間。
ただただひたすら歩いていただけ…
緊張のあまりご飯も食べれない。
そして1時間2時間と時はたつ。
かずちゃん『ごめんつまんないよね』
理子『ううん』
かずちゃん『帰ろうか』理子『うん』
何をしにきたのか…
バス停へ戻る。
バスがきてバスにのる。一番後ろの席。
わたしは緊張していたせいか眠くなる。
すると…
わたしの頭にかずちゃんの手…
かずちゃん『疲れさせちゃってごめんね。寝てていいよ』
自分の方にわたしの頭を置いた。
そしてその手を下に下ろすとわたしの手を優しく握ってくれた。
緊張してドキドキした…でもかずちゃんの肩のぬくもりが優しくてあたたかくて緊張もほぐれる。
もう このまま時が止まればいいと思った。
バスから降りた後はずっと手を繋いでわたしの自宅に送ってくれた。
これがかずちゃんとの最初で最後のデートになった。