猫〜ミイ視点Six〜

黄粉  2008-05-11投稿
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最近あの人は、血だらけで帰って来ることが多い。

あ、ちなみにあの人の名前が最近分かったんだ。名前は、亜梨沙。塾って所の専門の本に書いてあった。

いつの間にか漢字も読めるようになってた。う〜ん。一人、関心していると、

「ミイ、おいで。」

亜梨沙に呼ばれた。僕は肩に乗っかった。

ワクワクしている。お出かけなんて久しぶりだ。

「着いたよ。」

「?」

そこは、人の家だった。門の札には、「中多」と書かれている。亜梨沙は黙ってドアを開けると家に上がり込んだ。

「おい!勝手に入ってんじゃねーよ!聞こえねーのかよ!」

うわっ!

ケバい女子高生?くらいの人が亜梨沙に罵声を浴びせている。

「五月蝿い。」

瞬間、女はうっと呻いて倒れた。

何が起こったの?

ただ、亜梨沙は微笑んでいた。

「ありがとう。」

そういって亜梨沙は僕を抱きしめた。



珍しく、亜梨沙の事が怖かった。



亜梨沙、やめて。




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