「お前は実に気味の悪い人間だな」
「そうかい。それは誉め言葉として胸にひっそりと、しまっておくよ。ありがとう」
そう言って、ぼくと霊池は笑った。
別に面白くて笑っているワケでは無い。
「お前は名前も変わっているし、性格も歪んでいるよな。」
「性格は認めるけど、名前の事は言うな。結構気に入ってたりする」
「嘘だね。仮に本当だとしても、それはイかれてやがる。だって、その名前はお前自身が付けたんだろう?」
「…」
だから、霊池と会話をするのは厭なんだ。全ての中の全てという全てを見透かされ、破壊される。
「お前ネーミングセンス無いなぁ…。何だったかな?ん?お前の名前を言ってみろ。霊池 空くんのお願いだぜぇ」
霊池はそう言い、両手をパンと合わせ、ウィンクをする。正直、胸糞悪い。
わかってるクセに…。お前も随分、性格が歪んでいるぞ。
そりゃどーも
「……………。」
「あ、あーあ。そうだったな。改めて聞くと良い名前であるな。変わってるけど」
「さっきと言っていることが違うぞ」
「嘘だもん。そんな怒りなさんな、洋灯くんや?」
―明埜 洋灯 それがぼくの名前。
勿論、偽名。本名は誰も知らない。教えない。教えるもんか。