Room
この部屋が有る意味はなんだろう………
明が沈黙をやぶる
「なぁ………お前……怪物に会わなかったか?」
僕は自分が話そうとした事をいきなり言われ、びっくりした
「あ…明も?」
「も、ってお前……やっぱり会ったんだな?」
安心と同時にあの時の恐怖が蘇った
明がここにいるってことは、あの怪物を倒した……?
明も僕と同じ何かを持ってる
予感ではなく、実感した
とりあえず、WonderRoomと呼ばれるこの部屋を調べる事にした
和室
明が座ってた場所だ
こじんまりとして、腐りかけた畳みの匂いしかしない
明はあらかじめ和室は調べたらしいが、何も無かったそうだ
洋室は白い部屋だ。
ベッドやクローゼット、テレビがある
壁紙は所々剥がされている
何やら変な臭いがする
とりあえずクローゼットを開けてみた
ある日記がポツンと置かれていた
ボロボロで汚かった……
開くと、こんな事が書かれていた
さん月 に日
きよぅ れんくんと あそぶ ました れんくん あかくろい みず でたので たべた おいしい です
さん月 ご日
れんく ねつ でた くるしい かわいそう ばく しんばい
さん月 いちれい日
れん しぬ ぼく れくん たべた うまい です
さん月 にれい日
ままが ないた ぼく きいた ぱぱ みみに ころた
ぼく みみ にく
字が雑で、変な文になっていた
幼いこどもが書いたのか? 明も目を見開く
「みみ…が気になるな…。」
明が口を開いた
「れん、って子がいて、この子と仲が良かったんだろう………でもなんかの病気にかかって死んで……その亡きがらをこの日記を書いた子が食べたんだ。」
明が僕に続いて言う
「…食べれば自分の中で友達が生き続けると思ったのだろう……、子供のくせに宗教臭い事しやがる。」
日記は、その後白紙だと思ったが、ページの最後にこんな事が書かれてあった
かみさま ごめんなさい ぼぐは おにく たべた ごめんなさい だから ぱぱ みみ しに なし に かわり ぼく たべて
神様……?
神様って………?