施設案内があった。
ほとんど車とかバイク組で、3人はチャリ組。
施設から出て駐車場に向かっている時、少し後ろで声がした。
「あの子自転車で来たのかな?」
友達がまだ続いている。
途中スーパーの自販機でジュースを買った。
「絶対中で買ったほうが安いよ。」
バイクからおりた彼がそう言って店の中に消えていった。
学校に着くと、いつものようにふざけた会話をした。
必死に諦めようとして、関わりたくない私とは逆に、彼は精一杯友達を続けてくれていた。
どうして精一杯彼氏を続けてくれなかったの?
なんて、いつも自分の都合のいい方に考える。
本当はずっと、精一杯頑張ってくれてた事知ってたよ。
だから私もそれに応えるのに必死だった。
だけど最初から、私たちはタイミングも何も合わなかった。
精一杯頑張らなければいけない時、いつもどっちかがサボっていたんだよ。あなたはそれに気付いていましたか?
私の最後の精一杯、あなたは何も知らずにいつも通り女の子と楽しそうに話してた。
だから彼のそんなところも、気にせず愛することを決めた。
だけど彼が精一杯頑張ってた時、私はずっとまたすぐに連絡をくれるだろうって軽く考えていた。
どうして私たちは、一緒に考えるってことが出来なかったんだろうね。
いつも自分の中で整理して、自分で答えを出してしまっていた。
いろんなところが似た者同士だって喜んでた時期があった。こんなとこまで、似なくてよかったのにね。