俺は泣き疲れて寝てしまった。
翌朝目が覚めるとなんと、彼女からメールが来ていた。
返事遅れてごめんなさい。日本語調べたら返事遅くなったの事。
俺は直ぐさま返信!
こんなやり取りを続けデートに誘う事に成功した。
デートはやはり中華街だろ!って事で初めてのデートは中華街へ。
彼女は子供みたいにはしゃぎ、満面な笑みを浮かべてる。
会話は相変わらず辞書を片手にしている。回りから見れば異様な光景だ。
しかし、会話らしい会話が無くとも以外と、何かが通じている気がする。
楽しい時間はあっというまに過ぎてしまう。彼女は門限があるため、家に送る事にした。
帰り道、いつの間にか手を繋いであるいていた。 しかし、楽しいはずなのに嬉しいはずなのに会話がない。
義孝{何かしゃべらなきゃ、何か喋らないと}
彼女も顔を下に向けたままだ。
なにも会話が無いまま家に到着。
ミン「ありがとうございました」
義孝「………………」
ミン「さよなら」
義孝「今天快樂 謝謝」
(今日は楽しかった。ありがとう)
彼女は少し不思議そうな顔をし、笑ってくれた。
やはり発音間違っていたらしい。
ミン「私も楽しい、ありがとう」
義孝「通じた」
ミン「発音悪い」
義孝、ミン「ハハハ」
なんかたった一言なのに、全て通じ合えた気がする。 彼女と別れ帰宅中、不思議と笑顔がこぼれた。
つづく