今の僕の脳は凄い事になってるだろう
色が混ざらない絵の具のように様々な色がぐちゃぐちゃになって散らばり、不気味な雰囲気になってるはず。
ホラーゲームはよくやる方だ…、ノベライズホラーゲームの選択肢も落ち着いて物事を整理し、考え、選ぶ。
でも今は整理出来ない
自分が人の肉を食べられる事、この部屋の事、洋室にある人形が今自分の脚で歩き、ここにいる事、日記 ウサギ
クラクラする
明が人形に驚きながらも話した
「お…お前……なんだよ…!」
人形が口をカタカタと鳴らし笑う
「コレカラキミタチハ、リッパナジンショクキダネ。」
うるせぇ
黙れ
「人形、僕は確かに空腹感に耐えられずに明が持ってた人の肉を食べた、でも人の肉を食べただけで人喰鬼じゃあないはずだ!」
僕は抵抗した
それでも人形が笑う
「ヒトガヒトヲタベルコトハ、カミノオシエニハンスルコウイダ!カミニサカラッタジテンデキミタチハアクマ、バケモノダヨ!!」
明が人形を近くにあった棒切れで殴打した
人形の首が吹っ飛び、赤黒い綿が辺りに散らばる
体は、パァン!と音をたてながら消えた
弾けたのだ
首の所まで明が歩いて行く
それに僕も追いていく
「キ……サマ……ヒキョウ……ダゾ…!」
明が血が混じった唾を吐きかけた
「うるせぇー……、死ね。」
明がトドメをさした
棒切れを叩きつけるように振り下ろし、人形の頭が木っ端みじんになった
………………………
まさに一瞬
しかし長く感じた
明はまだムシャムシャと腕を食べてた
ん?
足元に何かある
あの赤黒い紙だった
So i will kill you soon
だから私はあなたを殺したい 今すぐ
さっき見つけた手紙と合わせると、三枚だ
内容も合わせる
私は泣いている…、何故ならばあなたが私を喰べたから……、だから私はあなたを殺したい…今すぐにでも……
怨念がこもった内容だ……
でも不自然な事に気付く
Roomに入る前のあの悲鳴、はたして本当に悲鳴なのか
この腕を何故都合がいい状況で明が見つけたのか
いや、まだ何かある…
このRoomには…。