「山村〜お見舞い来たぞ〜」
佐藤がドアを開けてベッドに横になっている山村に言った。
「こんにちは山村!」
真奈も佐藤の後ろから身を乗り出し言った。
「じゃあゆっくりしてってね。」
そう言って山村の母は部屋を出て行った。
佐藤がパタンと閉めると表情を変えてベッドの横の机の椅子を取り出し、座り、
「お前、、何した?」
ベッドに横たわっている山村に聞いた
戸惑っている山村を見て真奈が言う
「山村、コイツ山村の病気を治せるかもしれないんだ、正直に答えて」
すると山村はそっぽを向いて、
「これ、病気じゃねぇんだよ、治せるもんか」
そう言った。
「なんだ自分でも分かってんじゃねぇか」
佐藤が驚いた様に言った
佐藤が続ける、
「で?何でお前は“笑い影”に憑かれてるんだ?」
「“笑い影?”」
真奈が後ろから佐藤に聞く
すると佐藤はポケットから懐中電灯を取り出し山村を照らした、
「わぁお、、」
真奈が何とも言えない顔で壁に映った山村の影を見た、
壁に映っている影は“笑っていた”目と口が笑っているのだ、
悔しそうな顔をして俯いている山村に佐藤がもう一度聞く、
「お前、何した?」