最後なんだから、みんなで笑ってお別れしたかった。
キミは、それすらさせてくれないんだね。
どうしてこんなことになっちゃったのかな?
キミはそれほどこの仲間たちが好きじゃなかった?
もうどうでもよくなっちゃったの?
それとも、心が傷ついて、血を流しているからなのかな?
この寂しさはあたしのわがまま。
わかってるよ、そんなこと。
でもね。
あたしは大好きだった。
みんなのことが大好きだったの。
もちろん、キミのことも。
そりゃね、キミは時々わがままだし、あたしはそんなキミが嫌いな時もあったけど。
やっぱり好き。
だから、みんなで笑顔でさよならしたかったんだよ。
もう遅いね。
終わってしまったね。
キミは、後悔してる……?
あたしはしてるよ。
もっとキミを引き止めればよかったって。
だけどキミは行くんだね。
振り向きもせずに。
あたしたちを置いて、自分の道を行くんだね。
だけどきっと、これが最後じゃないよね。
また、会えるよね……?
この場所で笑い合う事はもうないけど。
この場所で騒ぐ事ももうないけど。
――いつかきっとまた、笑顔で。
会おう。
再会の約束。
キミはいないけど、突き出した小指は片っぽしかないけど。
約束したから。
きっとまた会える。
信じてるよ。
信じてるから。
あたしたち六人は、例え離れても心は繋がってる。
あたしは唄うよ。
あたしたちを繋ぐ唄を。
みんなもきっと唄い出すよ。
キミも一緒に唄ってよね。
唄声を頼りに、また巡り会おう。
――再会の約束を胸に。
あたしたちはそれぞれの道を歩き出す……。