見えぬ壁5

リンリン  2008-05-17投稿
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俺に背を向け歩きだす彼女、

俺はこのままで良いのか?大切な人を守れもしないのか?引き止めないのか?

義孝「待った。ミン」

立ち止まり、しかし振り向かない彼女。

義孝「何時の飛行機?」

ミン「夕方」

彼女は一言言い放ち、走って行ってしまった。

俺は最低だ、男として最低だ


翌日

俺は仕事を休んだ。理由はもちろんミンに逢うためだ。

準備を整え、空港へ向かう。何て言おう、そればかり頭をぐるぐる回り、答えもでないまま空港へついた。

俺は必死に彼女を探した、とても広い空港内、右も左もわからぬまま必死に探した。

半分諦めかけた時に、目の前を彼女が通る。

義孝「ミン!!」

ビックリして振り向く彼女。

ミン「ヨ、ヨシ?」

俺は何も言わず、ミンを抱きしめた。

ミン「なんでいるの?」

義孝「………………」

ミン「………………」

やはり何も言えない。彼女を抱きしめ涙が溢れ出てくる。

義孝「請結婚」(結婚しよう)

ミン「!」

義孝「去迎接、等候着」
(迎えに行く、だから待っていて)

ミン「!」

通じたのか通じてないのか解らない。彼女は何も言わず中国へ行ってしまった。



彼女が中国へ帰り一ヶ月がたった。

ただ退屈に時間が過ぎてゆく。いつも通り家に帰り一通の手紙が届いていた。

義孝「ん?誰だ?」

ミンからだった。

ヨシへ

元気ですか?私は元気です。ヨシ日本ではありがとう。沢山良い想い出ができました。

私は今仕事を探してます。ヨシは仕事頑張ってますか?チャント御飯食べてますか?ヨシに逢いたい。

今まで抑えていた感情が、一気に溢れ出て来た。
俺は何をしてるんだ?このままでいいのか?

俺はミンへ返事を書いた。今の状態、気持ち、ミンとの想い出の事。

俺は気持ちを固めた。中国へ行くため準備に三週間かかったが、仕事を休み中国へ向かった。

反日で治安は良くはないと思う。けど、ミンに逢いたい、抱きしめたい。
ただ、それだけの気持ちだけで足が動いていた。
つづく



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