一寸法師2

神様の親戚  2008-05-17投稿
閲覧数[480] 良い投票[0] 悪い投票[0]

俺は昔から体小さく、よくいじめられていた。

俺が好きだったアヤノ。彼女は俺と逆で女の子の中で一番背が高い。彼女の理想の男の子は自分より大きい人に限るっていうけれど、俺は彼女が、大好きでたまらない。



俺は告白する事を決めた。


しかし俺の覚悟と同じ時期に、彼女は好きな人ができたという。





辛くてしょうがなかった。

すごく背の高い子らしい。俺はなにもできなかった。



しかし、




彼女は告白を失敗したらしい。相手には彼女がいたらしい。


放課後一人で座り込んで泣いているアヤノを見た。




俺は彼女の隣に座った。






『明日、晴れるといいね。』





アヤノは笑った。
『何それ?バカみたい・・・』













俺は体が小さいからさぁ

頭撫でてやる事もできねぇし、胸貸す事もできねぇし、ギュッて抱きしめてやる事もできないじゃん?


でも俺さぁ、ずっとお前のそばにいるよ。



お前が辛くて下を向くときは、いつでも俺はそばにいるつもりだよ?


もう好きとか言えなくなるかもしれんけど、それでも一緒にいたいから・・・・・。






俺、これからチビを誇りに思うからね。










その帰り道








こづちが落ちていた。










僕は迷わず三回振った。







『プライドなんて見栄でしかない。だけど・・・・その見栄を一生張って生きて行く奴こそ、笑って死ねる。』







投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 神様の親戚 」さんの小説

もっと見る

コメディの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ