『本当に???』
信じられなかった。
エリカちゃんは、一見何処にでもいそうな可愛い女の子だが、
何処にでもいそうで、何処にもいない‥僕には旨く表現出来ないが、
何というか、華のあるコだ。
そのエリカちゃんが、自分の親程も年の離れた男と付き合っているなんて。
いくら、愛に年の差なんて関係無いとは言っても、
これじゃあ、絵に書いた様な“美女と野獣”だよな。
『あたしと彼は‥‥会いたくなったら会う。会いたくなった時だけ会う。そんな関係なんだ。』
『それって普通じゃないの?!』
『要するに、割り切った関係って事よ。セックスしたい時だけ会う。』
彼女の発する言葉はあまりにもストレートだ。
僕は―\r
まるで、柔らかい粘土の中へ潜り込んで行く様な、なんとも表現しにくい気分になった。